最近、「オーガニック」や「無添加」という言葉をよく聞くようになりましたね。
どちらも体に良さそうだけど、正直違いがわからないかも・・という方に向けてわかりやすく説明します。
オーガニックとは
普段よく耳にするオーガニックは、「有機栽培」という意味で使われています。
その「有機栽培」とは、「化学的に作られた農薬や肥料に頼らず、かつ遺伝子組み換え技術を使わない、自然の力を活かした栽培方法」のことを言います。
オーガニックってなにがいいの?メリットを解説
オーガニックってなんとなく体に良さそう・・というイメージをお持ちの方は多いかと思いますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
- ■安全性が高い
- 農薬・化学肥料を使わないため、安全性が高いということがあげられます。
農薬や化学肥料を使った食品などには、体に影響を与える成分が残っている可能性があります。
有機栽培によって作られたものは、そのようなリスクを抑えられるので安心・安全と言えます。 - ■環境にやさしい
- 農薬・化学肥料を取り入れることで、土の中にいる微生物や生態系に影響を与えます。
微生物を減らしてしまったり、土壌の力を弱めてしまったりします。
自然の力を活かす有機栽培の方が環境にやさしいことは間違いありません。
オーガニックのデメリット
- ■値段が高い
- 農薬や化学肥料を使った作物に比べ、有機栽培の作物は手間や時間がかかります。
除草作業による手間や、害虫によるロスなどの生産コストの問題により、普通の作物よりも値段が高くなってしまうのです。 - ■見た目がきれいではないものがある
- 有機栽培で育てられた野菜は虫に食べられた跡があったり、でこぼこした形のものがあったりと、形が不揃いである場合が多いです。
味には問題がないことがほとんどなので、調理の際に工夫をすれば気になりません。
無添加とは
食品における無添加とは、原材料の産地から最終的な加工食品完成までの全工程において、一切食品添加物が使われていないことをいいます。
「不使用」や「無添加調理」も同じ意味を表します。
加工食品には表示が免除される食品添加物がありますが、無添加食品にはそれらの食品添加物も使用されていません。
そもそも食品添加物って何?
食品添加物とは、食品の製造過程または食品の加工や保存の目的で使用されるものです。
保存料や、甘味料、着色料、香料などが食品添加物にあたります。
厚生労働省が健康を損なう恐れのないと判断したものに限り、使用を認めています。
▼食品添加物の主な役割
- 製造や加工において必要(形や食感を作る、混在物を除いたり油を抽出する)
- 食品の品質を保つ(腐敗を防いだり、カビの発生を防いだり、保存期間を伸ばす)
- 嗜好性を向上させる(香りや食感、色を付け、おいしそうと感じさせる)
無添加を選ぶメリット
- ■食品本来の味がわかる
- 食品添加物の中には、人間が食べて美味しいと感じさせるものがあります。
そのような添加物に慣れてしまうと、食品本来の自然の味をおいしいと思わなくなるようです。
無添加の食品を選ぶことで、食品の持つ自然のおいしさを楽しむことができます。
無添加を選ぶデメリット
- ■賞味期限が短い
- 添加物を使うことで長期保存を可能にしますが、そのようなものを使わない無添加の食品は、痛みやすく、長期保存がきかないものが多いです。
- ■色見や香りが悪く感じる
- 添加物を使うことで発色や香りをつけることが可能です。
人間の嗜好に合うよう加工されたものと自然本来の色や香りを比べると、無添加の食品は劣っていると感じるかもしれません。 - ■値段が高い
- 添加物は製造工程における時間短縮を可能にし、輸送費などのコスト削減に一役を買っています。
ですので、食品も無添加のものに比べると安価で手に入ります。
無添加は時間も手間もかかります。
添加物が使われている安価な商品に慣れていると、当然無添加の食品を高く感じてしまうでしょう。
まとめ
オーガニックとは「化学的な農薬や肥料を使わない自然の力を活かした栽培方法で栽培されたもの」
無添加とは「食品添加物を使っていない食品」
どちらも「自然の状態に近い」という共通点がある
最後に
ここまでお読みいただき、ありがとうございます!
オーガニックや無添加を意識すると、多少不便な点を感じることも少なくありません。
ですが、それが自然の摂理なのです。
本来あるべき姿に目を向ければ、「食べる」ということに感謝ができるようになるはずです。
「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ」という煉獄さんの名言がありますね。
私はこの通りだと思います。
日々の生活に謀殺されがちですが、なるべく自然に近い食事や物を生活に取り入れ、与えられた豊かさに感謝して生きたいものですね。